バタフライ・エフェクトとアルゼンチンショック

こんばんは!
ヒナです。

今日は世界経済のお話に興味が無い方は
スルーでお願いします。

ただ、個人的には、為替をやる以上、
世界情勢に関するある程度の知識がないと
普通に死ぬと思いますので、
気になった事象は記事にしていきます。


今回のクロス円の下落は、
アルゼンチンが発端と言われています。

アルゼンチンが何で日本円と関係あるの?
というお話ですが、お金は移動する生き物です。

で、今回の騒動は
アルゼンチンではなく、
このアルゼンチンショックと言われるものが、
何かのきっかけを作りだす役割を
果たしてるのではないのか?

と私は思います。
(あ、これはあくまでも私の意見なので、
正しいとか、間違っているとかではないです。
皆さん、自分の考えを大切にしてください)

南米で蝶が羽ばたけば、香港で台風が起きる。

という、バタフライ・エフェクト現象を
聴いた事あるでしょうか?

私達が使ってる円というお金や
今取り扱っている通貨、FXは当たり前ですが
ダイレクトに世界とつながっています。

今回のアルゼンチンショックは
アルゼンチン銀行が下がっていくペソを
一生懸命買い支えようとしたけど、
志半ばで行き倒れになってしまった、
バンザイしたのを発表したのが引き金と
言われています。

要するに、外貨準備金がすっからかんになって、
介入の限界がきてしまいました。

似たような例では、韓国も1997年、
外貨準備金が不足した事により、
IMFの管理下にあった時期があります。
そこからの、ウォン安を利用しての
輸出業に焦点を置いた復活は見事でした。

今回の出来事は幾つか知っておいた方が良いお話が
あるので、ポイントを上げます。

●フラジャイル・ファイブ
●バーナンキショック(2013年5月)
●バタフライ・エフェクト(世界はつながっている)

ますは、フラジャイル・ファイブから。
初めて聞く方も多いかな?
と思います。

これは去年のバーナンキショックと言われる頃から
言われだした言葉です。

何とか5とか聞くと、ダイレンジャーとか
思い浮かびますね~!

フラジャイルの意味は、脆弱とかもろいとか、
そういう意味がありますが、それに5をくっつけると、

「最弱5人衆」

になります。

その最弱5人衆とは・・

南アフリカ
インドネシア
ブラジル
トルコ
インド

の5カ国です。
この五カ国の共通点は、経常赤字、
外貨準備金が少なく、
なおかつインフレぎみであるという事です。

まずはこのようなグループがある、
という事を覚えておいて下さい。

●バーナンキショック(2013年5月)

これは覚えてる方いらっしゃると思います。

正確には5月22日にバーナンキ議長が
QE3の縮小をほのめかす発言をしました。

それまで、リスクオンでイケイケだったのが、
リスクオフに一気にみんな行動し始めました。

リスクオンとは、
リスクを取りたがる動き=株を買ったり
投資が活発になる動きです。

リスクオフとは、
安全通貨や金など、安定したもの(安全資産)に
お金を移動させる事を指します。

バーナンキさんが、
QE3の縮小をほのめかした結果
何が起きたか?というと、
新興国に投資されていた資金の引き上げです。

この記事を読んで下さっている方で
金狼2期に参加されていた方は、
みつしろさんのセミナーを思い出して下さい。

「バーナンキ議長の一言で、
新興国が吹っ飛ぶ時代」

とおっしゃっていたと思います。
まさに、言い当てて妙で、
多くの新興国が

「登ったはしごを外された」

状態になってしまいました。

FRBが舵を切ったら、その余波が
違う国に飛び火した、という事です。

参考までに私は新興国の動向を見るため、
ブラジルなど最小限の投信を
買っています。

これは儲かるか儲からないかではなく
世界の動向を見るためなので、
利益は目指しますが、
基本的には、自分が情勢を気にするための
ツールとして見ています。

自分が持っていれば、
気にしますから。
ただ、今の状況で買うのは
オススメしません。

さて、話を戻しますが、

「大量に投資されていたドルが、
QE縮小によって回収される」

と多くの人が思ったため、
新興国から、我先に投資家たちは
逃げ出しました。

その結果、大幅な通貨安と
株安が起こり、経済は混乱に陥りました。

その際に、モルガン・スタンレーが
QE縮小によって影響の受けやすいグループという事で

南アフリカ
インドネシア
ブラジル
トルコ
インド

をフラジャイル・ファイブと名づけました。

●バタフライ・エフェクト(世界はつながっている)

今回のアルゼンチンは
このフラジャイル5には入っていません。

しかし、世の中
「連れ安」
という言葉があります。

同じようなグループとみなされた場合、
同時に売られてしまう宿命を持った
国とか、株だと銘柄です。

これは隣の家がボヤで煙が出てたら、
自分の家もやばい!!!
と思う心理と一緒だと思います。

「トレードは連想する力」

が危機管理を察し、儲けを出す能力と
なるものだと私は思います。

単純に連れ安、というと中身がないように
思えますが、少しでも自分の資産を
守りたかったら、

上記の火事かも!!!という例だと、
家にある通帳や現金、判子、土地の権利書など
持って逃げると思います。
じゃ、一番安全なところってどこ?
と考えた時、銀行の貸金庫に
入れたりするかもしれません。

今回の事は、それと同じです。
一つの出来事からの連想で、
マーケットは動く、という事です。

お金を投資している以上、
みんなが気にすることは、自分のお金の安全です。

そのお金をどこに投資すれば安全なのか?
と考えた時、退避先として挙げられる、
円やフラン、金などです。
特に金はかなり上げました。

さて、今週の予定ですが、

29日のFOMCで、アルゼンチンショックから
どのようなQE縮小を示すのかが注目です。
声のトーンによっては、投機マネーが
なだれ込んでくる可能性があります。

31日はバーナンキ議長退任と
中国シャドーバンキングのデフォルト。
これがどのようにマーケットに影響するのか、
注意深く見ていきたいと思います。

FRB議長の交代時には何かが起こる、
と言われる通り、今回はアルゼンチン発の
波がきました。

今回のポイントは、

アルゼンチンの問題の裏には
何があるのか?
そこから連想できるものは何か?

という事でした。
お役に立てたら、ぽちっとよろしく
お願いします。

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