さて、今日紹介するのは、キャシー・オーエンのインタビュー集
「FXの小鬼たち」。
FXの小鬼たち マーケットに打ち勝った12人の「普通」の人たちの全記録
インタビュアーのキャシーさんは、「FXトレーディング」の執筆者です。
本書は実際に利益を出しているホームトレーダー達が
メインなので、マーケットに対する多彩な意見や考え方を
多角的に感じることができます。
この多角的、という思考は知っておいて損はないと思います。
売りと買いは、表裏一体。
トレンドには上下、レンジはあるけれど、
値動きは常に上下どちらにしか動きません。
その上下の動きを捉えて私達は利益としますが、
みなさんもお分かりの通り、継続しての利益を積み上げ、
「成功」と言われるまで上り詰めるのは、たやすくありません。
成功者は10%といわれるこのトレーディングの世界で、
成功者とその他の人間とは何が違うのか?
面白いことに、この本の中でいくつかの重複点があります。
中でも心に残っているのが、
「真剣になること」
「本気になること」
「しっかり、決めること」
私は、それが答えにつながる気がしてなりません。
トレーディング技術は訓練次第で、いくらでも身につきます。
ただ、それをどのように訓練するかを決めるのは、
その人の「メンタル」
きちんと実行するかを決めるのも、
その人の「メンタル」
結局は、想いの強さから、決意は生まれるのだと思います。
技術的な面では増し玉、分割決済を行うトレーダーが意外に
多かったこと。
資金防御の重要さ、相場心理、リスクを恐れない、
間違えたトレードへの対処の仕方。
参考になった著書に、エルダーの「投資苑」を上げる人が
3人ほどいました。
目標に関しては賛否両論ですが、本書では持たない
トレーダーの方が多かったです。
こういったインタビュー集は、気になる質問に対しての返答に
重複箇所が出てくるのが、キモです。
ルールに関する記述も出ていて、私は各人ごとに
簡単なメモを取りながら、重複部分を探し、
自己ルールの充実に当てた時期がありました。
マーケットの魔術師でもそうですが、
自分の周りにメンターがいない場合は、
このようなトレーダーの中から理想とするトレーダーを見つけ、
メンターとする方法もあります。
ちなみに、私のメンターはリバモア氏です.
ただし、資金管理の面で真似はしないですけど。
「FXトレーダーの大冒険」で知られる、ロブ・ブロッカーもインタビューに応じています。
「FXトレーダーの大冒険」では、主人公が
本格的なトレーダーの第一歩を踏み出した所で終わっていたので、
具体的なロブの考えは、こちらのインタビューの方が
まとまっていると思います。
「競争心を持たない。絶対に人とは比較しない」
「他の人ができるなら、自分にもそこまで出来るはず」
「守りのトレード。守るのが難しい」
「自分自身を知り、自分のトレードを知る」
ロブの信条は、まず、自分。
自分を知り尽くし、トレードを知る、というスタイルです。
この言葉には、深い感慨があります。
経済ファンダメンタルカンニングペーパーは、
私もやってみようと思いました。
でもFOREX NOTE為替手帳 2013があれば十分かな?とも思います。
題にあるFXトレーダーのインタビューは半分程ですが、
先物でもオプションでも、相場の基礎の考えは一緒です。
シュワッガーの「マーケットの魔術師」のレベルを
求めるのは酷ですが、隠れた良著だと思います。
良い言葉がたくさん文中にちりばめられていますが、
最後に、タイロン・ボールの言葉で。
「学び続け、適応し続ける事」
お互い、精進していきましょう^^