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トレードのストレス解消法 レビューと感想

本日は、つい先日読了したばかりの本を取り上げます。


トレードのストレス解消法 毎日5分で克己心を養う相場心理学
A5判 上製本 400頁 2010年11月発売 2,940円 (税込)

著者はエイドリアン・トグライ。
「NLPトレーディング 投資心理を鍛える究極トレーニング」の著者でもあります。

トレードを日常生活の一つとして、違う切り口から書かれている
良著です。

脳神経の働きから、ホルモンバランスがトレードに
与える影響など、なかなか興味深い事柄が
たくさん記載されていたので、折を見て
アウトプットしていきたいですね。

さて、この「トレードストレス解消法」
タイトルそのままに受け取ってはいけません。

トレードで溜まったストレスを発散させる体操や、
損失を出したら皿を割ってスッキリ!など、
そんな供述はありません。

どうして、こんなタイトルつけたんでしょうね。

タイトルは謎ですが、内容は非常にフレキシブルで、
色々なトレーダーが出現し、ケースバイケースの対処法が
語られています。

項目は133に細かーく分かれており、どれも4~5ページの
コラム形式でまとめられていますので、さくっと読めます。

その中で目を引いたのが、ダライ・ラマに関する項目でした。

個人事で恐縮ですが、私はダライ・ラマ14世が大好きです。

自伝や、彼の著書を多数所持しておりますが、故郷チベットが
あんなに中国からひどい目に遭い、ご自身もインドに亡命しているのに、
怒りや憎しみではなく、彼の平和を願い、非暴力を貫く姿勢。
深い悲しみを背負っているのに、いつも慈悲とユーモアを忘れない語り口。

常に高い視点から世界を見ている発言、あれだけの人物なのに、
一介の僧と自分の事を言い切る謙虚さなど、私の知る上で最も
苫米地博士の言葉を借りるなら、抽象度の高い人間だと思います。

ですからまさか、トレード本で彼のお名前を見ることになるとは
思わなかったし、非常に感激しました。
少しだけ、本文から引用させて頂きます。

105「ダライ・ラマ」に学ぶ

ダライ・ラマの達観の現われは、
トレーダーが人生を向上させるのに役立つ。

落胆、恐怖、罪悪感、強欲、後悔、その感情が起きたら、
自分を高い所から見つめ、その感情が
どのようなものか考えるのだ。

自己中心的な人物は、強い恐怖と強欲な感情に
押し流される可能性が高い。

ダライ・ラマのように規律を守り、
自我をコントロールする事が、
恐怖と強欲さを回避できる冷静さを与えるだろう。

ダライ・ラマの記事やニュースを目にしたとき、
彼がトレーダーにとって偉大な師である事を思い出そう。
モデルとして最高の人物なのだ。

簡単にまとめました。
仏教のテクニックに、止観(ラベリングともいいます)
という技術があります。

怒りの感情が表れたら、それを怒りと認識し、
ひたすら観察、見つめる事。

そうすれば、ある瞬間、その感情は消えてしまう、
というテクニックです。

これは、トレードに非常に有効です。
自分のトレードが損切りになった時、
ついオーバートレードしてしまう。

それの源泉は、怒りです。
ですから、このダライラマの記事にみられる事項は
非常に興味深いと思います。

その他内容は多岐におよび、自己管理、
時間の管理から、トレードの基礎、
心理矯正などトレード本でありながら、
トレードに特化した自己啓発本と言っても
良い出来だと思います。

最近苫米地博士の本をよく読むので、
コンフォートゾーンの項目もあり、とても面白かったです。

トレードのストレス解消法 毎日5分で克己心を養う相場心理学

ヒナ: