米デフォルト問題 見るべきポイント

今日も引き続き、今市場が注目している
アメリカ経済問題、デフォルト問題について
考えていこうと思います。

個人的にはもうちょっと、大きく扱っても
良いような気がしますが、
日本での扱いは小さいですね。

今の金融の中心は、
アメリカの債務上限引き上げ問題です。
このような金融危機の際、
見るべきポイントって覚えてしまえば
この先使えますので、ぜひ活用してみて下さい。

お話は、もう、共和党の意地悪という
色んな意味で、シンデレラの意地悪継母と
その姉妹を共和党に重ねてしまうのですが、
そんなこんなで、予算が通らなくて、
オバマ政権は困っているわけです。

大体、債務上限引き上げは、
1978年以降、53回に渡って行われています。

そして、オバマ政権になってからは、
すでに5回実施されています。

通貨は基本的に、
そのまま国に対する信用度で成り立っています。

ですから、国が倒産なんて言う話になったら、
最大級のインパクトです。

デフォルトは、そのまま国債を持っている人(国)に
打撃を与えます。

国債=借金の借用書。

のようなものです。

ですから、デフォルトというのは、
お店やっている人が何とか銀行で
お金を借りて回してたけど、
売上が悪くて、もうダメだ!
と自己破産しちゃった状態です。

自己破産してしまったら、当然銀行は
お金を返してもらえないですから、
あきらめるしかありません。

じゃ、そうなる前にみんなどういう行動を起こすか?
というと、

国債を売りますよね。

だって、このまま持っていても値段が
いつドーーンと下がるかわからないし
紙くずになっちゃうかもしれませんから。

国債が売られると、
今度は買う人がいなくなるので、
金利が上がります。

ですから、金利が上がってきたら、
国債が売られてる証拠なので、
このようなデフォルト危機に陥った場合、
金利の上昇を見ます。

ですが、今回はまだ米国債10年利回りは
今日の時点で2.64%なので、
慌てての売りは出ていないようです。

国債の金利危険水準は7%と言われています。
これを超えてくると、借りたお金の金利は払わないと
いけないですから、金利だけも
財政を圧迫し、弱り目にたたり目状態になります。

今、米国債を一番保有しているのは、中国で
公には公表していませんが、
約3兆5000億ドル(約340兆円)の外貨準備金の
ほとんどを米国債につぎ込んでいると言われています。

ですので、先日、何とかしなさいよ!
とちょっとアメリカに文句を言ってました。

日本は第2位ですが、それでも7月末の時点で
1兆1354億ドル(約110兆1338億円)保有しています。

安倍さんは、こんな時でも円高が心配!
とか微妙な事を言っていたので、
もうちょっとマシな事を言ってほしいものです。

それから、デフォルト国家を計る際に見る指数が
クレジットデフォルトスワップ(CDS)があります。

これは、クレジット・デリバティブの一種で、
ちょっと複雑なので、説明を省きますが、
この数値も上昇してきたら要注意です。

今回の米国債の場合、直近の数値が
ピン立ち急上昇していますが、まだ普通の水準なんですよね。

で、為替への影響ですが、 当然デフォルトした場合、
全体的に ドルは売られます。
その際、やはり買われるのは、 おそらく、
ユーロと円・スイスフラン辺りが
上昇するんじゃないかな?と思います。

とにかくドルストレートは、
ドル売りでしょう。

先日、ユロ円はどうなりますか?
というお便りを頂いたのですが、

ユロ円は基本的に

ユーロドル
ドル円

の合成通貨です。

この場合、この2つの通貨の動きの
強い方に引っ張られる、又はもう
ごった混ぜになったようなレンジなど、
ちょっと微妙に値動きが予測できないと思います。

こういう時って、合成通貨は一旦やめて、
注目されている通貨を手がけた方が良いです。

ドル売りという方向性が出ているなら、
ドルストレートでも、ドル円でも、
とにかくドルを売る。

その準備もした方が良いかと思います。

 おそらく、デフォルトはさすがに ないと思いますが、
絶対ないって 言い切れないのが相場なんですよね。

昨日のNYも下落、
恐怖指数のVIX指数も上昇しています。

17日に向け、一旦ポジションをスクエア(無し)
にする人も多いかと思います。

日をまたいで今日はFOMCもありますし、
要注意です。

ではでは、お役に立てたら応援よろしくです^^

 

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