週間トレード戦略の立て方 

こんばんは、ヒナです。

今週を振り返って、
やはり103円の壁を突破したドルは
強かったですね。

節目を突破したという事に勢いもありますが、
その裏では金融政策の後押しもあります。

先のFOMC議事録の

「労働市場の状況は正常とされる水準に
著しく近づいた」

等々の発言に

「利上げ時期が早まるかも!?」

という市場の金融政策に対する期待が
ドルの上昇を支えた形となりました。

イエレンさんはハト派(穏健・慎重派)ですが、
今回の議事録は、利上げに対する直接的な
言い回しはなかったものの、
前進したと市場が受け止め、
ドル絡みの通貨はプチサプライズ的な
動きをした印象でした。

週末のジャクソンホールの
イエレンさん講演中は値が上下していましたが
内容的には方向は一緒で

「労働市場の改善が予想よりも早く改善した
場合は、利上げ時期を早め、
引き続き様々な指標を参考にする」

という無難な発言に終始しました。

と言ってもすぐに利上げする訳じゃないのに、
皆さんせっかちですが、
マーケットとは思惑で動くものなので
そういうものなんですよね。

ただ、気になるのは雇用などの改善は
数字に出ていますが、

「働いている人のお給料が上がってない」

という雇用の「質」が良くなっていない事。

「スーパーなどの小売店の消費は下がっている」

という米大手スーパーウォルマートなどの
見通しの下方修正などもあり、
表面的な改善はあるけど、
アメリカの人の暮らしは本当に豊かになっているのかな?

という疑問が残ります。
もちろんイエレンさんはそちらを気にしており、
度々、「雇用の質」の部分の発言をしています。

さてさて、今日はドル円の見通しと共に、
長期視点の戦略の立て方を書いていこうと思います。

長期視点といっても、
私の基本はデイトレードなので、
向こう一週間の準備、という感じになります。

私的にはかなり大事な事を
書いていきますが、私は急がば回れ派です。

中にはこんなのメンドくさい!
と思う人もいるかもしれませんが
あくまで私のやり方ですので、
良いと思った所だけを取り入れて下さいね。

以前にも書きましたが、
私は来週の見通しを土曜日に考えます。
(日曜日は相場を離れてゆっくりしたいですからね^^)

そこで一番大事な事は、

「一週間が終わって、相場様はどこにいるのか?」

を考える事です。

月足レベルのどの位置なのか?
週足レベルのどの位置なのか?
日足レベルでは?

これまでの軌跡や歴史的な面から見て、
今はどの位置にいるのか?

これ、実生活でもわかってないと大変な事になります。

昔私がバックパッカーやってた時、
トルコからエーゲ海のギリシャのロドス島に行くフェリーに夜乗って、
寝過ごしちゃって、朝起きたら終点のどこか知らない港町に
いた事がありました。

焦りますよね!

早朝で夜も明けてない暗がりです。
店も開いてません。
看板見てもギリシャ語ですから、
△とか記号混じりの文字で英語表記ないんですよ。

やばい・・・ここどこだ???

やばい・・・ここどこだ???

もうブルブルです。

私は終点がどこかも聞かないで、
ただロドス島に行くとだけ確認して乗ってしまったのです。

仕方ないので、ギリシャ近郊の地図を広げて道行く人に
聴きまくって、アテネにいる事がわかりました。

行き先を予測しないと、こんな事になっちゃうんですよ。

ですから、相場も同じように

まずはどの位置にいるのかを把握しないと、
これからどこへ行こうとしているのか
予測するのは精度が落ちると思います。

というか私はこれがわかってないと、
一週間の見通しを立てることはできません。

使うツールはラインです。
そして、パターン。

それと、補助で21移動平均線と
200移動平均線です。
この二つは傾きと角度を見ます。

ドル円は体感的に水平線ラインが
良く効く通貨だと思います。

そうそう、ラインは水平線から引いていくと、
すっきりします。
何だかんだ言って、強い節目になるのは、
水平線ラインだと私は思います。

「みんなが一番見ているポイント」が詰まってますからね^^

では、今回は週足から解説していきます。

 

 ドル円週足

 
この週足から読み取れるのは、

2段の上げが終了している事
そして、現在二段から三段目の上げに移行しようとしている事です。

一番目の波の後、2番目の波の方がボラが少なく、
もみ合っている期間が長いこと。

そして、1段の上離れからの値幅が8円程あった事が
見られます。という事は、上昇のシナリオで3段目の上げがあるなら、
直近レンジの下限が100円台として年末にかけて
108円を目指す値幅があるかな?
と考えられます。

これでは遠すぎるので、
日足を見てみましょう。

 ドル円日足

黄緑の水平線を引くと、
今相場様がどこにいるのか、よくわかりますね。

月曜日のスタートは、ちょうどライン近辺。
節目からのスタートになります。

直近の節は、
104.10付近と105.50付近の高値です。

ここから上昇のシナリオを考えます。

104.10をしっかり抜けてきて、このプライスがサポートとなるのだったら、
105円を目指す展開。

しかし、ここまで急な角度で上げているので、
一旦ここで反落して押し目を作る可能性も否めません。
下値102.90までの押しがあると想定するのがレンジのシナリオ。

もう少し細かく書くと、
21MAや一旦102・90くらいまで落ちてきて押しを作り
反転上昇一気に104.10を抜けてくる上昇シナリオも考えます。

下落シナリオは100・65付近を目指す
完全レンジに戻るような動きと考えます。

あと注意する点としては
今週はボラがあり、大陽線で終わりました。

ボラがあった翌週は、
ボラが縮小する確率が若干高いので、
ここは注意していきたいですね。

個人的に感じるのは今のドル高を支えているのは、
単なる需給だけではなく、金融政策に対する期待の流れもあるので、
節突破となるような大きな動きの場合は、テクニカル的要素だけではなく、
ファンダメンタルの後ろ盾のようなものが必要だと思います。

その辺も良く見極めて、しっかりと準備していきましょう。
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