先日の「デイトレード」 に続き、私の大好きな本をレビューします。
とは言っても、ここに紹介する本は全て、毎回私の好きな本で
埋め尽くされて行く訳ですけど。
先日、ブックオフにダンボールでいらないトレード本を出したら、
株本を含めて累計130冊ほどありました。
まあよく、中国株やら、ムックも含めて、こんなに無駄遣いしたものです。
その中にスワップ投資法のような、
リーマンショックで爆死したような投資法の本もあって、
思わず微笑んでしまいました。
今まで買ったダメ本ベスト10とかやってみたいですが、
まずはここを覗いてくれる方のためにも、
少しでも投資の役に立つような本を紹介していきたいと思います。
マーセル・リンク著 パンローリング A5判 592頁 2006年9月発売
6090円もする本です。
しかーし、その10倍以上価値のある本です。
私がこれは!と思った本はほとんどがパンローリング出版の
本だったりするので、このように結構金額が高かったりします。
よく為替を始めたばかりの人に、
何を読んだらいい?と
聞かれます。
私は迷うことなく、この本とデイトレードをまず勧める訳ですが、
「ちょと高いよね・・・」と言われ、結局、
「一日●万円儲かる!」トレードなんて簡単系!の本を買って
ゴミを掴まされた事を知り、
あの時の本やっぱり買おうと思うんだけど・・・とまた連絡が来る、
というパターンがとても多いです。
ですから、この本は最初はビギナーズラックで勝てた!
でも、それから何となくうまくいかず、相場様に一発殴られ、
このままじゃいけない・・・もっと上手くなりたい!と決意した人。
もしくは、挫折しかかっていて、トレードを基礎からちゃんと学びたい。
そんな人は・・・。
もう、黙って読め!
としか言わざる得ない、良著です。
日本のトレード技術は、欧米に対してずいぶん遅れています。
今まで見る限り、(最近はぽちぽち増えてるかな?)
トレードの基礎となるトレード計画(シナリオ)すら触れていない著書がほとんどです。
まして、資金管理に触れられている本など、さらに少なくなります。
みんな方法(手法)ばかり追い求めて、本当に大事な軸は
意識していないのか、ないがしろにしているのかわかりませんが、
これでは長期に勝てるトレーダーになれる訳がありません。
確かに目先の金額があたかも得られるようなタイトルをつければ、
本は売れるかもしれません。
しかし、内容があまりにもなさすぎます。
ただの紙です。
トイレットペーパーの方が百倍マシです。
ここを見ているみなさんは、一過性ではなく、長く勝てるトレーダーになりたいはずです。
私もそうです。
そのために、基礎力をしっかり身につけましょう!
さてこの「高勝率トレード学のススメ」、何が一番私が感銘を受けたか、というと、やはり、トレード計画の重要さです。
トレードの80%の成否は、準備にあると私は思います。
残りの20パーセントは規律と、行動です。
シナリオを持つ事の大切さは以前から思っていましたが、
自分が説明するより、この本の
第10章高勝率トレーディング、
第11章トレーディングプランとゲームプラン
を読んで貰った方が早いです。
14,15章のマネーマネジメントの章も必見です。
これだけで、トレードが変わります。
ネコのソフィーは待つことの大切さを教えてくれ、ただ、
何となくエントリーする事がなくなるでしょう。
そしてトレード日記のつけ方から、
ニュースやトレンドでトレードする事、
テク二カルもフィボナッチ
メンタル面まで
軽く触れていますので、トレードに関するあらゆる基礎を学べると思います。
医学書でも、建築書でも、専門書はやはり、それなりの値段はします。
まずはこの本を読んで基礎力をつけ、
それから補いたい分野の本へ手を出していく。
それが無駄のない、トレード本の歩き方なのではないかな?と思います。
訳も読みやすく、著者のユーモアのあふれる語り口がとても楽しい本でした。
初心者、上級者訪わず、何か気づきが得られるでしょう。
[…] ま、トレード前の準備とつい言ってしまうのですが、 確か、マーセル・リンクの高勝率トレード学のススメ では、トレード計画として説明もあったと思います。 直訳すると、トレードプ […]