こんにちは!ヒナです。
先日の7月1日のドルは注意!
というお話ですが、多くの方に反響頂き、
嬉しく思います。
先日紹介した記事は、
まだメジャーな情報ではなく、
水面下であるかもないかも的なお話ですが、
現在トピックスに上がっているリスク要素として、
「アルゼンチンのデフォルト問題」
があります。
これは今日のヤフーニュースにも
上がって来てるのでご存知の方も多いと思います。
事の発端は2001年にアルゼンチンが
デフォルトした時に遡ります。
借金が払えなくて、
貸した人に「もうちょっとまけてよ!」
と言って、元本の75%の減額を申し立てました。
貸した人の9割はしぶしぶ了承したのですが、
一部の人は、全部返せ!と猛反発。
アルゼンチンとしては、借金を減額してくれた
人に申し訳ない、という事で支払い拒否してきました。
そして減額に応じなかった一部の人は
ヘッジファンドなどに債権を格安で売り飛ばして、
それを買い取ったヘッジファンドが今回、
「減額に応じてない人に返済しないのは、
平等じゃないよ」
という事で、アルゼンチンという国を相手取り、
裁判を起こしました。
で、2012年米連邦地方裁判所は
ヘッジファンドの主張を認め、
アルゼンチンに
15億ドル払うか、
デフォルトするか
この2択しか選ばせないような
強硬判決を出しています。
アルゼンチンは上訴しましたが、
最高裁でも訴えを退けられ、
上記の苦しい2択に迫られています。
そして、これ ニューヨークの米連邦地裁で
裁判しているのですが、国が関わる裁判が
アメリカ地裁で行われているのに、驚きました。
微妙に平等じゃない気がします。
というわけで、
明日30日にアルゼンチンは
借金の棒引きに同意した人への
利払期限を迎えます。
これに関しては米銀行へアルゼンチンは
金利支払い用のお金を預託しているのですが、
今回の裁判で、
「金利を払うなら、ヘッジファンド側にも
お金を払いなさい」
といているので、金利のみ払うことは
拒否されています。
また、今回裁判を起こした人の他にも
借金棒引きに応じてない人もいるので、
その人達が」俺の金も返してよ!」
となると、返済総額は150億位上になると言われています。
ただ、支払期限は6月30日なのですが、
アルゼンチン側とヘッジファンドとの交渉が
上手く行かなかったり、
金利が払えなかった場合でも
そこから30日に猶予が発生しますので
すぐにデフォルトという事にはならないと思います。
ただ、週明け、月またぎは要注意ですね。
今回もたくさんの反響を頂いたのですが、
その中からピックアップして紹介したいと思います。
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もし、ドル売りが勢い良く発生した場合、
ドル円はショートでしょうか?
もし、リーマンショックの様に
世界的に経済が混乱した場合
全ての通貨でショート方向と考えて良いのでしょうか?
何かの通貨はロングになるのでしょうか?
経済が混乱するとトレードは可能なのでしょうか?
私はリーマンショック時はトレードしていなかったので、
どんなことが起きるのか分からないもので…
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その国に何か問題が起こった時は、
たとえばアメリカだったら、
ドル円というよりも、
ドルが全面的に売られます。
ただ、今回のように
アルゼンチンが世界に影響をおよぼすと
市場が判断したのなら、
「よりマシな通貨」
にお金は動きます。
結局、為替は国と国の
シーソーゲームです。
どの通貨に対してどの通貨が強くなるのか?
という事を常に通貨の強弱を普段のトレードから
見ていくと良いかと思います。
ただ、クロス円はドル円を基準に
他の通貨の金額が算出されます。
例えば、ユーロ円は
ドル円
ユーロドル
この2つを合わせた合成通貨です。
一応計算式は
EUR/USD × USD/JPY=EUR/JPY
となります。
ですからドル円をを基準としている以上、
ユロ円・ポンド円なども多少は
ドル円と似たような動きをします。
(ただ、ドルに対し他通貨がかなり強い場合
弱い場合はその限りではありません)
ですので、経済の流れでインパクトが起きた場合は
●どの国が震源地か?
●市場に与える影響はどの位の規模か?
を考えなくてはいけません。
そこで難しいのは、その規模です。
リーマン・ショックの時もそうでしたが、
あんなに大きな騒ぎになるとは
私は当時気が付きませんでした。
リーマンショックが
大規模な騒ぎになったのかというと、
「どこの国(銀行)がどの位
、損してるかわからなかった」
という所だったと思います。
それで、みんな相手が信用できなくて、
お金の貸し借りがストップ。
お金の流れがストップしてしまいました。
これは後になって、分析できた事であり、
渦中ではなかなか見抜ける人もいなかったでしょうし、
見抜けたら大金持ちだったと思います。
ただ、このような自体になった時、
いつでも言えるのは、
上に上げたとおり、
「よりマシな通貨」
にお金は逃げます。
現在逃避通貨と言われているのは
円とフランなどですね。
でもこれは絶対ではありません。
当然、時代によって変わっていきます。
私はリーマン・ショックの時、
リアルタイムでトレードしてましたが、
思い出したくないくらい、ボッコボコにやられました。
中でも、オーストラリア円で口座一つ
潰しました。
1時間に1円2円当たり前のように
動いてたのですが、
普段そんな暴落見ないですから、
「これだけ落ちてきたら反発するだろう」
という値ごろ感で
やってしまいがちになります。
ここ注意して欲しいのですが、
普段、値頃感でトレードしない人も
あまりの暴落具合に落ちてる途中なのに、
「反発したら置いて行かれる」
と勝手に反発確認しないのに
ちょっと反発しただけで
「V字」又は「下ヒゲのヒゲ」
になると思い込んで、
飛び乗ったりするんです。
で、お決まりのように
「そこは反発じゃなかった!
絶好の戻り売り現場」
だったりします。
私はこれでかなりすっ飛ばしました。
でも今はあの時、あれだけ完膚なきまでに
叩きのめされて良かったと思います。
出血こそ激しかったのですが、あの経験があり、
やっとリスク管理の意識が芽生えたのですから。。。
人生、無駄な事って本当にないですよね^^
経済が混乱してももちろん
トレード可能ですが、
むしろボラが高くなるので
原因は何なのか?
その影響は限定的か?
それとも長期的か?
自分なりに判断して、
マーケットの動く方向へついていける
人はチャンスですし有利だと思います。
逆に何が起こっているのかわからず、
値幅とれるかも!というだけで闇雲に
トレードしてしまう人は
注意が必要だと思います。
ではでは今日はここまでです。