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FXでファンダメンタルを利用する ~メルマガ講座第10回補講~

第10回のFXメルマガ講座「鷹の目で見る」で
ファンダメンタルでトレードを補強する、
というお話を書きました。

では、実際、どのようにファンダメンタル要素を利用すれば良いのか?
というお話を今日はしたいと思います。

ある程度のニュースの知識があれば、
ファンダメンタルでシナリオを描けます。

先日のイタリアの選挙、
最近では顕著な例ですね^^
すごく簡単なので、参考にして下さい。

先日、私はこちらの記事で→G20におけるユーロのポイント
を書きました。

今回のイタリア選挙のポイントは、
財政緊縮路線を国民が受け入れるか否か、でした。

財政緊縮路線派は、
ベルサニ氏・モンティ氏

非緊縮路線派は
ベルルスコーニ氏・ペッペ氏。

選挙って、過半数が取れるか否かが重要になります。
ですから、それを利用した今回のシナリオは、

過半数が取れない

政策が決まらない
政治が迷走する。


何もできない内に
色々ヤバくなる。

売られる可能性が高くなるので
その方向に準備をする。
(過半数がとれた場合はその逆)

で、結果は。

中道左派・民主党 (ベルサニ氏)
上院(31.6%)下院(29.6%)

中道右派・自由国民党(ベルルスコーニ)
上院(30.7%)下院(29.2%)

五つ星連行(コメディアンのグリッロ氏)
上院(23.3%)下院(25.6%)

中道連合(モンティ氏)
上院(9.1%)下院(10.6%)

下院は、ベルサニ氏の中道左派が辛うじて、
過半数取れました。

イタリアの下院って、一番議席取れた党が、
自動的に600議席中、360議席取れるシスムなので
接戦だったベルちゃんは悔しかったでしょう。

でも、これだけベルルスコーニ氏が善戦するなんて
誰も予想がつかなかっただけに、今回はサプライズでした。

そこで問題は、上院です。
中道連合のモンティさんが大苦戦。

ベルサニ氏はモンティ氏と連立を組み、過半数を達成させる
つもりでしたが、連立を組める10%をモンティ氏が
確保できませんでした。

連立が組めない=過半数達成できない

ベルちゃん&ペッペ氏善戦がサプライズだった
=政治的にまとまりがない。

市場の判断は
色々ヤバイんじゃない?
に傾きます。

ここで何でそうなっちゃったのか?
というイタリアの国民性をちょっと書きますね。

私はたまにイタリアに行くのですが、
空港に降り立った時って、まだ日本にいる感覚が抜けません。

ゲートの外を出たらバリバリ
警戒モードになるのですが!

で、油断してうっかり
トイレに行ったりするわけです。

日本と同じ感覚で。。。

で、女子ですから座りますよね。

そうすると、冷たいんですよ。
便座が冷たいわけではありません。

水っぽい冷たさです。

「△※□※※○△※□ッ!!!!!!!!」

声にならない叫びとは
その事です。

空港のトイレすらこうなんですから、
外のトイレも油断なりません。

まーーーーず、汚いです。

お金をとられるトイレすら、
濡れてる場合があります。

どうやって用を足してんだよ!
男かよ!?
お前ら女子だろ!!!

って突っ込みたくなります。

正直言って、モロッコの砂漠の
トイレの方が綺麗でした。
(しゃがみ式ですから!)

そこで、その溜まり溜まったストレスを
現地の人にぶつけてみました。
その方は旦那さんが、

いきなりイタリアで料理の修行をする!

と言い出して、初めての海外でいきなり
イタリアに移住しなければいけなくなり、
現地に住みながらも、イタリアが大嫌いという
かなり特殊な方でした。

「ああ、それはイタリア人は他の人の事考えてないからねー」

「ええと、じゃ家のトイレは??」

「家のトイレは綺麗だよ。
自分のスペースはすんごく綺麗にするんだよね!」

「ちなみに〇〇さんはどうやって
外でトイレするの?」

「空気椅子」

まじですか。。。

「ちょっと待って!
もしかして、現地の人も空気椅子!?」

「そうそうwだから、うまくできない人は
飛び散るんじゃない?」

・・・なるほど、そういう事ですね。

このトイレは一例ですが、
イタリアって車を止めるテクニックがものすごいんですよ!
ありえないくらい隙間なく止めるんです。

で、車を出す時、どうやって出すかと言うと、
前の車にがっつんとぶつけて、出すんです。
だから、みんなバンパーをつけてるんですね。

まとめると、他所の国より、

自分の事しか考えてない人が多い

という事です。
(と、こんな事書いてますが、
私はイタリアが大好きです!)

ですから、モンティさんの財政再建路線の
支持が得られなかったのも、頷けます。

財政再建路線は、
国民の痛みを伴う政策だからです。

うーん、でも、どこの国も、
直近で自分たちの生活が苦しくなるような政策は
受け入れがたいと思います。

私たちの国でも、
いくら国のためとはいえ、
年金削られ、消費税あげられて、
本当にいい方向に税金を使うかどうか?
といったら、信用出来ない部分もあります。

ニュースがチャートに織り込まれる様子を
よく見て、ファンダメンタルはトレードを補強する
一つの根拠として利用する。

やっぱりその使い方が一番かな?
と今の時点では思います。

メルマガでも書いてますが、
チャートは全てを織り込んでいきますが、
お金の流れを勉強する事で、ちょっと先の未来が
予想できるようになる。

これがファンダメンタルを
勉強する醍醐味だと思います。

何も専門家になる必要はありません。
紹介した書籍に目を通すだけでも、
お金の流れが見える筈です。

そうそう、
あと、気になるのは、グリッロ氏の公約。

ユーロ圏に残るかどうかの
「国民投票をやりたい!」
と公約に掲げています。

ユーロにはそもそも、
脱退に関する細かいルールがありません。
これがユーロというシステムの重要な欠点でも
あります。

ユーロの仕組みに関しては
ソロス氏が良い本を出しているので
時間があったら読んでみて下さい

ソロスの警告 ユーロが世界経済を破壊する

とりあえず、下院で過半数達成したグリッロ氏が
国民投票に向かって、舵を取り始めたら
またまた、ユーロは乱高下する確率が高くなります。
しばらくはイタリアに注目ですね。

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