スイスショックからリスク管理を考える

こんばんは、ヒナです。

いやぁ、スイスフランは来るべき時がきた、
という感じでした。

年初から、アルパリUKが破綻したり、
FXCM大丈夫か?(現在融資を受け救済)
などなど波乱の展開です。

アルパリはアルパカみたいでかわいいね~と
いう理由から昔お世話になったので、
何だかもう、感傷深いものがあります。

15日、私はちょうど先週の記事+何かシェア
できないかな??と思い、
陰山先生の時間管理セミナーに行っていました。

私は為替用の手帳と、
普段自分が使う手帳を分けていて、
昔はフランクリンコヴィーを使っていましたが、
去年から陰山手帳を使っています。

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一言日記や、方眼紙のメモ欄・食事や睡眠までの
管理など、アイディアたくさん&使いやすいので
かなりいい感じです。
値段も手頃ですし^^

と、15日にセミナー終わって帰りの電車で
スマホ見たら、このヒゲなんだ!?
誰かが変な事言ったにしては、なんかおかしい。。。

と思ったら
「スイスフランの防衛やーめた」
発言だったのですね。

その経緯と裏側は思惑も含めて
みつしろさんのサイトが一番わかりやすいので
一読して下さい。

 

スイスフラン大暴騰の裏側

 

すでに、フランスの首相が口をうっかり
滑らせてしまった感がありますが、
本日

22日のユーロの金融緩和がどのような形
そして規模(金額)の発表になるか、
というのが目先の注目です。

金額如何によってはユーロが更に売られる動きと
なるので、ユーロ絡みのペアは要注意です。

ただ、ちょっと微妙に織り込んでいるかもですので、
発表を見守りたいと思います。

で、今回のスイスショックで
改めて考えなければいけないのは、

「通貨の選択」
「リスク管理」

です。

2011年9月6日にユーロスイスフランの上限を
1.20に設定した時点で、一つの負けにくい手法が
考えられると思います。

ユーロスイスフランが1.20に近づいたら、ロング。
それより少し下にロスカットポイントを置く。

利益が出たら、適当に利確すれば良いだけです。
実際、このような仕組みの自動売買ソフトも
あったと聞きます。

先日も、ある起業家の方から
自動売買のソフトに投資してくれって
頼まれたのだけど、どう思う?
と相談を受けたのですが、話を聞いてみると
ロジックがブラックボックス(仕組みがわからない)
だったのと、その他諸々微妙な所があったので、
わからないものには、手を出さない方が良いですよ、
とだけアドバイスしました。

というのも、もしそのロジックが今回の
スイスフランを使ったものだったとして、
しかも、ゼロカットの効かない口座だったとしたら、
投資したお金以上に借金になるかもしれないという、
地獄を見る展開になってしまうからです。

上記の手法には、
「SNBが永遠に通貨防衛をすること」
が前提にあります。

そして、それはもう3年も続いていました。
よくこんな長い期間も防衛できたなぁ・・・と
感心するばかりですが、その間には1.20を軸にした
エネルギーが溜まっていました。

3年も続いていたんだから、これからも続くよね、
と錯覚していた人もいたかもしれません。

ですから、その前提が崩れた時、
溜まっていたエネルギーは

お風呂の栓が抜けた・・・所ではなく、
タワーマンションに住む50階の風呂釜の底が抜けて、
一階階までユニットバスごと落ちてしまった位の
衝撃があったと思います。

SNBがいつ、通貨防衛を辞めるかどうかなんて
私達、一般市民にはわからない訳ですから、
背景を知った上で、リスクを取る。

という事が必要だと思います。

今回の一件では、ECBの金融緩和がトピックスに
上がってきた時点で警戒していた人は、

「一旦スイスフラン絡みのトレードを止める」

という選択ができた可能性が高いです。

このメルマガやブログでも
私が伝えたいことはこういう事で、
チャートもテクニカルもすごく大事ですが、
その通貨に背景には何があるのか?
という事をよく考える。

そして、その背景とそれが他通貨へ及ぼす影響、
チャートをつなげる事を常に意識する癖をつけると
危機察知能力が高くなると思います。

世界はつながっている以上、
今回のスイスショックがユーロ円へ
大きな影響を及ぼしたように連想することは
流れを先読みし、がっつりチャンスを捕まえる
事につながっていきます。

これは以前よりも顕著に、波を読む力が
求められている時代のような気がしてなりません。
私ももっと勉強して、危機察知能力を鍛えて
行きたいと思います。

そして、もう一つ。

日本のFX業者は、口座資金ゼロ円になったら、
後はお金払わなくて良いですよ~。
という、ゼロカットシステムがありません。

資金20%(会社にもよる)
になったらマージンコールという
強制ロスカットはありますが、
「値がつかない」状態では、値がついた時点で
約定となります。

トレードは一人でやるものではなく、
相手がいて、初めて成立するものです。

売りたい誰かから買う。
買いたい誰かに売る。

今回は、みつしろさんのブログにも
書かれていますが、

「誰も引き取る人がいなくなった」

状態でした。
当日の状態を見てみると、
変動が起き始めた一分後の陰線。

1.20094⇒1.11715

4分後には1.16781。

この4分間の間に逆指値が「ちゃんと」
執行された人は難を逃れたと思います。

その後ギャップが生じ、
レートが止まった会社、
反対売買しようとしても全く注文が効かない会社、
等々、各社様々な混乱が生じ、
1.03596で値がつきました。

約1600ピプス以上の下落です。

リーマン・ショックでさえ変動は
ものすごかったですが、約定はしていたので
このようなギャップを伴った変動は、
私のトレード経験からも見たことがなく、驚きました。

海外口座は、口座がゼロになったら
追証がかからないゼロカット制度というものがありますが、
これがない会社もあるので、要注意です。

スプレッドが安いから、とこの制度がない会社を使って
クレジットカード入金などを使ったら、
そこから追証請求がくるかもしれません。

海外口座を持つ時は、必ずゼロカット業者を
選びましょう。

私は原油などリスクのある、
ボラが高いものをやる時は、
海外業者を使っています。

ただ、流動性の高い通貨を選択して
ちゃんと逆指値を入れておけば
よっぽどの事がない限り、
自分に合った国内業者で大丈夫だと思います。

ご自分の使っている業者に不安を覚える方は、
一度コールサービスへ電話をして
がっつり聞いてみる事をオススメします。

ではでは、今日はここまでです。

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