音声やプロフィールを読まれた方は
知っていると思いますが、私は元々株のトレーダーでした。
主に新興市場などを手がけていて、
当時はとにかくお金を儲けたい!!!
トレードできればいいや!
という考えで、1ティック動くと10000円動く値嵩株もやっていました。
しかも、信用取引(FXでいうとレバレッジ。株の場合は3倍まで)
でやっていたので、一杯買える!というバカみたいな考えで、
資金管理もせず、トレンドの方向も見ないで、無限ナンピンを繰り返し。
そしてある日、当然ですが、追証がかかりました。
朝起きて、証券会社にログインしたら、
まっかっか!
文字が、真っ赤なんですよ。
もう、震えが来ましたね。
あのときの恐怖は、
アイルランドで鋭い角を生やしたヤギ2匹に追いかけられ、
全力疾走で逃げ出した恐怖に匹敵します。
今でも、書いててブルブルしてしまいます。
原因はヤフー株のナンピンです笑
ITバブルが終わって、下り坂に転げ落ちる株をコツコツ拾って、
自分も一緒に転げ落ちました。
当時の投資ノートをこの前発見して読んだのですが、
うわ、こんなに損していたのか、と青ざめました。
儲かってないくせに、
一トレード五万円くらい平気で負けています。
当時の資金は50万円(資金の増減も激しかったので平均で)くらいでしたら、
平気で資金の10パーセントリスクに晒しているんですよね。
これでは、稼げるハズはありません。
本当にダメトレーダーでした。
それでも何とか退場せず、FXにチェンジした訳ですが、
板がない不安と、本当にチャートで判断するしかないんだ、
という事に気がつき、チャートの基本を学び始めてから、
少しづつトレードが変わってきます。
(今は、チャートのみならず、他の要素が強いトレーダーになるために
必要だと思っています)
一枚の動く単位が100円というのも、精神的にはとても良かった気がします。
それにスワップが入るのも驚きで、また、それが別の大失敗に繋がるわけですが・・・。
それはまた、別の話に^^
株は今でも基本は長期保有で時々やっているのですが、
印象深かったのは、4年位前の金融危機時に、AIG株を拾いました。
当時、完全にプラ転にはなってなかったのですが、
色々掴みかけていた時期だったお思います。
6000円台だったAIG株が36円まで下落しました。
このままジャンクになってマネーゲームが始まるのか、と
思われた方も多かったと記憶しています。
当時、私がアメリカ政府だったら。と色々妄想しました。
とても簡単な事ですが、シティバンク、AIGまで潰してしまったら、
その多くの子会社も含め多大な失業者を出す事になり、ますます経済は混乱します。
リーマンは潰したけれど、AIGは簡単には潰さないだろうと。
公的資金注入が決まったら、上がる確率が高いかな?と。
いつ入ろうかな、まだ落ちるだろうな、とチャートをちらちら見ていたある日。
私の周りの株に興味がない人が、AIGが400円で買ったというのを聞きました。
「6000円以上した株だよ!お買い得だよね」
その言葉を聞き、私はああ、まだまだだと思いました。
そのプライスで、700万円ほど買ったその人にも驚いたのですが、
その金額はとても中途半端に思えました。
大きな相場の転換時時は、
セイリングクライマックスという現象が起こります。
(バンドワゴンのお話を読んでみてくださいね^^)
AIGはその前にも凄まじい下落があったのですが、まだまだ横ばいで
私にはまだ参加者の悲鳴が上がるだろう、と予想していました。
やはり、それは起こりました。
もっと下で投げさせたい、そんな容赦のない動きがあったのを覚えています。
かつて2007年7月、9000円台にあった株は、
2009年3月に36円をつけました。
その時のチャートを見ると、安値付近の異常な出来高、
株主が完全に入れ替わっているのがわかります。
そこで考えなくてはいけないのは、
誰が買って、誰が売っているのか?
為替も一緒です。
あたなの取った、反対側のポジションには誰がいるのか?
チャートの裏にいるのは、人間です。
最近自動売買が流行っていますが、ルールを設定するのは人間です。
その人間が意識するポイント、それは機械が勝手に判断するものではないはずです。
ですから、マーケットは人間の集合意識といっても良いでしょう。
あなたの投げたポジションは誰が拾っているのか、
考えた事はあるでしょうか?
必ず、誰かが拾っています。
ポジションを取った時、是非考えてみてください。
苦しくて損切りする時、考えてみてください。
あなたのポジションを、誰が喜んで引き受けているのかを。
そうすれば、中途半端な所で入るような事はしなくなります。
トレードとは、プライスのやり取りですが、
同時に人の感情をトレードするものでもあります。
よく、簡単にお金儲けができるとFXを紹介している本がありますが、
確かに一時的に勝つことはできるでしょう。
しかし、勝ち続ける事、それがどんなに難しい事か。
よく相場の9割は負けているという言葉を聞きますが、
おそらく真実だと思います。
「人の裏に行く道、花の山」
私の大好きな相場格言です。
「投資で勝つためには、初心者(多くの人間)の逆をやる事」
上に書いたとおり、私はありとあらゆる、
ダメトレードをしてきました。
ただ、その負け続けた経験から学んだ事を忘れない。
だから、今があるのだと思います。
さて、追記ですが、私が41円でポジションを取ったAIGですが、
その後、株が併合したので、取得単価は880円となります。
途中、3000円で買い増しもしています。
そして、吹き上げた時に半分だけ4075円で手仕舞いました。
残りの半分も、3年チャートで見れば三角収束からの上抜けが見られたのですが、
ファンダメンタル要素の加味して、その年の終わりに引き上げました。
大体、5倍くらいになったと思います。
ちょっと昔話をしてしまいました^^
しかし、トレードの本質はいつの時代にも変わらず
基本はどの市場も一緒です。
あれだけ負け続けて、株から逃げ出した私ですら、
為替で1から勉強したら、こうも相場の見方が変わったのですから。
まずは、焦らずしっかり学ぶ事。
それが大事だと思います^^
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