シストレと裁量トレードを考える。

ちょっと前から、
ストラテジーを選ぶだけで自動的にトレードできちゃう
会社が増えましたね。

時々、私の方にも、自動売買って
簡単そうなんですけどどうなんですか?

というお手紙が来ますが、
トレード学ぶのには

「ちょっとくらい血反吐を吐いたほうが良い」

と思っている私にそれを聞くか~と
なかなか勇気がある方がいるもんだなぁと
思いましたので、つらつらとこのテーマで
今日は考えてみたいと思います。

各社色々と自動売買に関する
提案をしていますが、正直、自動売買って
今までトレード回数少なかった人も、
機械任せで自動的にトレード繰り返すのですから、
裏を返せば単純に手数料儲かりますよね。
取引してもらってナンボの世界だと思うので、
こういうサービスの充実は発展していくのかなぁと思います。

まず、自動売買のお話ですが

コンピュータは裁量を勝れるか?

というお話になってきます。

それは感情を挟まない分や、
精神的なプレッシャーや疲れ知らず、
条件が合えば、躊躇なくトレードしてくれる点、
更に言えば、セットしておけば、
寝ている間でも、仕事中でも
勝手にエントリーやエグジットしてくれて
あわよくば、お金が知らない間に増えている。

それが、自動売買の利点です。
一見するといい事づくめで、
海外の業者では、1000分の1秒単位で売買を
繰り返すHFT業者というのも存在していて、
現在も名前を聞く事から、そのような手法を
使ってかなり稼いでいると思います。

これは海外のヘッジファンドの話で、
では、私達一般庶民が自動売買を使って、
利益を出せるか?

というお話になりますが、
私自身は条件付きで可能だと思います。
それは・・・

●相場環境が判断できること。
●システムの仕組みをちゃんと解っていること。
●指標時にはシステムのスイッチを切る習慣をつけること。
●ドローダウンしても、口座のお金がある朝見たら
 すっからかんになっても泣かない。

この4つになると思います。

●相場環境が判断できること。
●システムの仕組みをちゃんと解っていること。

これに関しては、
私達裁量トレーダーも一緒ですよね。

トレンドが得意な自動売買手法を選んでも、
ボラがないレンジ相場の相場環境だったら、
ロスカット連発です。

よく、1月は10万の利益だったけど、
2.3月はドローダウンで調子が悪かった・・・。
というお話は、1月は日足レベルで見たら
一方向のトレンド相場。
2.3月はボラがなく、
ぐちゃぐちゃのレンジ相場だったという可能性が高いです。

で、よくありがちなのが、
プログラムを選ぶだけで、簡単。
というものですが、ロジック(仕組み)くらいは
わかっておいた方が良いと思います。

どのような条件でエントリーが発動するのか?
どのような判断基準でトレードを繰り返しているのか?
どのような条件で損切りするのか?

あまりにも簡単、と謳っている所が多いので、
セットすれば勝手に口座のお金が増えると
勘違いしちゃう人もいると思いますが、
過去の成績に踊らされず、
最低、これだけはよく考えた方が良いと思います。

プログラムは過去のデータに沿って
トレードを繰り返すので、その場の相場の空気
例えば要人発言の重要性が重圧となっている相場の
雰囲気などは感じ取れません。
細かい微調整はできませんが、
テクニカル通りに相場が動く環境でしたら、
プログラムによっては有効なものがあるのかもしれません。

●指標時にはシステムのスイッチを切る習慣をつけること。

もし使うのであれば、これはやったほうが良いです。
特に雇用統計時は、ハマれば大儲けですが、
逆を言ったらぶっ飛ばされます。

●ドローダウンしても、口座のお金がある朝見たら
 すっからかんになっても泣かない。

自分の大切なお金を機械にお任せするのですから、
何があっても後悔しない覚悟が必要です。

私はこの後悔しない、という自信がないので、
自動売買はしないです。

だって、お金がなくなっちゃったら、
選んだ自分ではなく。
プログラムのせいにしちゃいそうですから笑

それに損失から学んで改善につなげる、
というトレード上達の醍醐味も薄れる気がしますが、
これは考えようによっては、自動売買でもできますよね。

今月、このプログラムを使ったら、損失が出た。
敗因は、トレンド認識できなかった。
じゃ、今月はレンジに移行しているから、
レンジに強いプログラムを使って、
使い分けてみよう。
トレンドが出たら、トレンドのプログラムを使おう。

などなど、相場環境に合わせて、使い分けて
行くことが大事だと思います。

で、お気づきだと思いますが、
トレードに関する上達や利益の元は、

結局「相場様の状態」だと
改めて思います。

裁量トレードがプログラムに勝るのは、
柔軟な判断力です。

私の好きなリンダ・ラシュキさんも
書かれていましたが。
人間の方が機械よりも
多くのラインやパターンを見つけ、
対応出来る力があると思います。
これが裁量の優位性(エッジ)です。

だから、シストレをやる時にも、
機械+人間の力を加える事です。

すなわち、相場環境をちゃんと認識して、

「自動売買を使った場合のトレードの戦略を
きちんと持っているか?」

という事になります。
これは裁量トレードにも言える事ですね。
私は裁量トレードも、自動売買も根っこは
同じだと思います。

ただ、両者とも言えるのは、
簡単だとナメていたら、ガツンとやられる、
という事です。

ですから、最初はトレードの基礎をちゃんと学ぶこと
学んだ上での選択肢として、システムを選んでいくことが
大事だと思います。

ではでは、お役に立てたら、ぽちっとよろしくです^^

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